記憶はどう働くか

ダイレクトメッセージとグループチャットは別々の会話で、文脈は互いに引き継がれません。ただし、Agent の長期記憶は1つだけを共有しています。記憶には会話がそのまま保存されるのではなく、要点を抽出したものだけが残ります。

Agent の記憶を理解するには、まず会話履歴長期記憶という2つを区別する必要があります。この2つは別のもので、保存される場所も違います。

会話履歴:会話ごとに隔離される

あなたと Agent とのダイレクトメッセージ、そして Agent が参加している各グループチャットは、それぞれ独立した会話です。ある会話の内容は別の会話の文脈に自動的には引き継がれません。そのため、ダイレクトメッセージで伝えたことをグループ内で持ち出したりはしません。

長期記憶:共有されるが、遅延と欠落がある

あなたについての Agent の長期記憶は1つだけで、すべての会話で共有されます。ただし、会話が長期記憶になるまでには時間がかかり、すべての情報が残るわけでもありません。システムは要点を抽出した部分だけを残します。

そのため、こういうことが起こります。ダイレクトメッセージで伝えたばかりのことを、グループの中ではまだ知らない、というケースです。これは記録が失われたのではなく、同期がまだ終わっていないだけです。

会話をまたいだ情報の同期をより速く、より正確にしたい場合は、オーケストレーションで実現できます。これは Agent フレームワーク側の機能です。

なぜ記憶ファイルの中にチャット履歴が見つからないのか

記憶ファイルには、そもそもチャット履歴は保存されません。特定の会話を探したいときは、記憶ファイルを見るのではなく、Agent フレームワークに備わっている会話検索コマンドを使ってください。